ポルノグラフィティがNHK「みんなのうた」に書き下ろした新曲『マスク・ド・カメロ』のミュージックビデオが、ポルノグラフィティ Official YouTube Channelから公開されました。メキシコを舞台にした覆面レスラーの物語を、立体アニメーションで描いた4分41秒の意欲作です。
放送開始65年の節目に届いた4分40秒のロングサイズ
放送開始65年を迎えるNHK「みんなのうた」のアニバーサリー月、4〜5月放送1曲目として制作された楽曲です。作詞は新藤晴一さん、作曲は岡野昭仁さん。編曲には立崎優介さん、田中ユウスケさん、PORNOGRAFFITTIがクレジットされています。
アニメーションを手がけたのは、Eテレ『ロボットパルタ』で知られる立体アニメーション作家の保田克史さん。人形のわずかな揺らぎを生命感として画面に宿らせる作風で、悪役レスラーの魂を映像化しました。再生数は437,263回に達し、登録者697,000人のチャンネルでも屈指の注目作となっています。
ストップモーションで描かれるルチャドールの世界
舞台はメキシコ。悪役レスラー「マスク・ド・カメロ」の覆面に隠された挫折とプライド、そして父の期待に応えられなかった息子がリングで何を想うのか——重厚で熱い人間ドラマが、ラテンの香り漂うサウンドに乗って展開します。
冒頭、主人公がマントをなびかせスポットライトの中に登場するシーンから、物語は一気に引き込まれていきます。デジタルでは再現できない人形やオブジェの質感、リング上の緊張感、観客のざわめき。映像と楽曲が一体となって作り上げる世界観は、子ども向けの枠を軽々と超えた密度を持っています。
コメント欄に並ぶ大人たちの本気の考察
高評価21,501件、コメント1,053件が寄せられ、楽曲と映像の細部を読み解く熱量の高い感想が並びます。
「教育テレビ流してたらポルノっぽい声聞こえて、気のせいかと思ったけどポルノだった」(@shiitake_NG・👍1,251)
テレビから偶然流れてきて驚いた人も多かったようです。
「お父さんがエル・ポポ説に泣いた。ケガで引退した、父。そのエル・ポポを継げなくて悪役レスラーになった息子の葛藤の歌だもんな。」(@9900undefined・👍1,180)
歌詞の背景まで踏み込んだ考察に共感が集まっています。
「ヒールとか悪役は悪を"演じる"からこそ人格者じゃないと成り立たないんだよな だから間違いなくカメロは悪人を演じられる善人なんだよなって」(@ホラフキノール・👍1,008)
プロレスというモチーフへの深い理解が光るコメントです。
「これめっちゃ好きなんすよ… みんなのうたの「みんな」には大人も含まれてると思い知った」(@マーシー-m7k・👍1,128)
「みんな」の射程を改めて感じさせる一言でした。
受け継がれていく『みんなのうた』の文化と新たな名曲
4〜5月の放送を経て、楽曲と映像をじっくり味わいたい視聴者がアーカイブとして本動画に流れ込んでいるようです。歌詞の一節を引用しながらカメロの心情を語る投稿も多く、コメント欄そのものが二次創作的な深まりを見せています。ポルノグラフィティのラテン色が映える歌声と、保田克史さんの手仕事のアニメーション。世代を超えて長く愛される一曲として、これからもじわじわと広がっていきそうな予感がします。
